夏には欠かせない!長崎名物「ミルクセーキ」

2019/4/5

長崎のミルクセーキは一味ちがう?

「ミルクセーキ」といえば牛乳をベースにした飲み物というのが一般的です。
ミルクセーキには牛乳に卵黄やバニラエッセンスを加えたもの、アイスクリームとシェイクしたものなど様々なタイプがありますが、どれも飲みものだという点では変わりません。

しかし、長崎のミルクセーキは一味ちがいます。長崎でミルクセーキといえば「食べ物」なのです。

長崎ミルクセーキのベースとなるのはかき氷。
卵や砂糖、レモン汁、練乳を加えたシロップなどを氷と混ぜれば長崎のミルクセーキの完成です。
いわばフローズンデザートとして楽しむ長崎のかき氷は、飲むのではなくスプーンで食べるもの。

見た目は濃厚で、卵や練乳を使うことから、こってりした味わいを想像しますが、実際に食べてみると意外に甘さは控え目。アイスクリームを使っていないため、さっぱりとヘルシーに楽しめるだけでなく、氷の食感と甘さ控えめの味わいが癖になる、夏場には欠かせないメニューです。

長崎ならではの気候が産んだ名物

この長崎の「ミルクセーキ」が誕生したのは昭和の初期だと言われています。
長崎の夏は非常に猛暑となるで知られていますが、そこに追い打ちをかけるのが長崎ならではの激しい坂道。真夏に坂道を上がり降りしていると、体温は上がりさらに体感気温もアップ、熱中症になったり夏バテしたり人が続出していました。

そんな長崎の人の様子を見ていたある喫茶店の店主が考え出したのが、長崎ならではのハイカラさと、身体を一気に冷やすことができるこのミルクセーキでした。

そもそもミルクセーキは、イギリスで愛飲されている「エッグノック」というカクテルを原型にしたもの。エッグノックは幕末になると長崎にも伝わるようになりましたが、そのカクテルを子どもでも楽しめるようにアレンジしたのがミルクセーキ。

かき氷をベースにした長崎流のミルクセーキは、真夏の暑さはもちろん、新しいものを好む長崎の人たちの気風にマッチ、一気に長崎の夏の定番スイーツとして広がるようになりました。

最初はかき氷と同様に夏限定のメニューでしたが、現在では観光客からの人気もあり、オールシーズン楽しめるスイーツとして愛されるようになりました。
今では喫茶店はもちろん、和菓子屋やレストランでもそれぞれのレシピでミルクセーキが提供されています。

もし長崎に訪れたときには、長崎だけのミルクセーキを楽しんでみてはいかがでしょうか。

記事一覧