長崎の眼鏡橋は恋愛のパワースポット

2019/3/20

長崎には、「眼鏡橋」と呼ばれる半円形が2つ並んだ石造りの橋があります。長崎県を中心に九州各地に造られていますが、特に有名なのが諫早市と長崎市の眼鏡橋です。
長崎市の眼鏡橋の全長は22m、幅は3.65m、川面までの高さは5.46mです。なお、眼鏡橋の名の由来は、2つのアーチが川面に映ると円になり、丁度丸いメガネのように見えることです。
眼鏡橋は日本最古のアーチ式石橋であり、1960年(昭和35年)に国の重要文化財に指定されています。また、東京の「日本橋」、山口県岩国市の「錦帯橋」と並んで、日本三名橋に数えられています。

架橋の由来

戦国時代、長崎の町の中央を流れる中島川がよく氾濫し、そのたびに川に架かっていた木造の橋が濁流とともに流されていました。
そのことで町が分断され、両岸の住民は不便な生活を強いられていました。
1632年、中国から渡来した僧の如定はその窮状を見かね、石を使ったアーチ状の橋が最も強固という思いから、中国から石工を呼び寄せて半円を二連にした石橋を建造します。

以来、中島川には20(現存14)の石橋が造られますが、ほとんどが水害によって流された後に造られた、または架け替えられたものです。度重なる水害で破損することはありますが、流失することはありませんでした。
ただ、1982年7月の大豪雨による損壊が激しかったため、その存廃が大きな議論となりますが、最終的には復旧されます。
なお、明治初期に造られた東京の万世橋や呉服橋も眼鏡橋になっています。

恋愛のパワースポット

眼鏡橋は長崎の定番観光スポットになっていますが、同時に現在では恋愛のパワースポットとしても有名になっています。
それは、眼鏡橋の架かっている護岸の石垣に、何故かハートの形をした石が埋まっているからです。
それを見つけて触れると、恋愛が成就するとの噂が流れたことで、若い女性の間で話題になっています。
石垣には石がびっしり埋まっているため、探すのは至難の業かも知れません。その代わり、見つけた時の喜びはひとしおです。
なお、ハートの石は全部で20個くらいあるとのことです。

ちなみに、眼鏡橋の歴史とは違ってハートの石の歴史は浅く、2006年に水害対策として中島川の改修工事が行われた際に、ハートの石が埋め込まれたとされています。
ハートの石を埋め込んだ理由は不明ですが、工事担当者の遊び心という見方と、ハートの石が話題になっていたグラバー園を真似したとの見方がされています。
なお、眼鏡橋の架かる中島川の川沿いは柳の木が並び、古風な店も多くあって、レトロを感じさせます。のんびりとする散策にも適しています。

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