平和の象徴である長崎の平和公園

2019/3/23

世界の平和を願って造られた「平和公園」は、長崎市浦上地区の中心部にあり、松山町、平野町、岡町にまたがっています。平和公園には二度と戦争を繰返さないという誓いが込められています。

平和公園の面積は18.6haと、東京ドームの約4倍の広さになっています。

原子爆弾落下中心地之標

松山町の公園は俗に「原爆公園」と呼ばれており、公園の片隅に黒御影でできた「原子爆弾落下中心地之標」の石柱が建っています。この爆心地から半径2㎞の浦上地区は全てが焦土と化しました。

園内に移された旧浦上天主堂の遺壁や天使の像は、その悲惨さを物語っています。

長崎原爆資料館

平野町にある長崎原爆資料館には、見るに堪えない地獄絵図のような原爆資料が展示されています。(入館料:大人・大学生200円、子供100円)

平和祈念像

岡町には有名な平和祈念像(北村西望作、1955年)があります。長崎市民の平和への願いの象徴となっている青銅製の男性座像であり、高さは9.7m、重さは30tあります。

像の右手は天をさして原爆の脅威を示し、左手は水平に伸ばして永遠の平和を願い、軽く閉じたまぶたは犠牲者の冥福への祈りが表現されています。像の前では核兵器廃絶を求める集会が開かれるなど、被爆地・長崎のシンボル的存在になっています。

毎年8月9日の原爆の日は「ながさき平和の日」と定められており、像の前で平和祈念式典が開催されます。式典では全世界に向けた平和宣言がなされます。

なお、この頃の平和公園は、夾竹桃(きょうちくとう)の燃えるような真っ赤な花で囲まれます

平和の泉

原爆の悪魔の火と熱によって体内まで焼けただれた被爆者たちは、『水を、水を』とうめき叫びながら死んでいきました。その痛ましい霊に水を捧げてめい福を祈り、世界の恒久的な平和と核兵器廃絶の願いを込めて造られたのが「平和の泉」です。

平和の鳩と鶴の羽根をイメージした噴水が舞い上がっています。泉の正面の碑には、被爆後に水を求めてさまよった少女の手記が刻まれています。

『のどが乾いてたまりませんでした。水にはあぶらのようなものが一面に浮いていました。どうしても水が欲しくてとうとうあぶらの浮いたまま飲みました。』と記されています。

泉の制作のための資金には日本全国の多くの人々の浄財が含まれており、1969年(昭和44年)に完成します。平和公園の一角、平和祈念像の前方にあり、直径は18mです。

平和公園は夜になるとライトアップされ、公園内の主要なモニュメントが光の中に浮かび上がります。

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